ニッチな居場所を求めて

効率化を推し進めた世界には息の詰まる思いがする。僕には、僕だけの安息できる居場所が必要だ。きっと、君にも必要だ。

この場ぐらい、本音で語らせてくれ。

「ミャンマーには挨拶がない」は本当か

 

挨拶がない、という文化を、あなたはイメージをする事が出来るでしょうか。

 

 

ミャンマーには、一般的には、挨拶表現がないと言われています。

じゃあ、挨拶をしないでどうしてるのかって?

僕も見たことがあるのですが、本当に奇妙な光景です。「微笑みの国ミャンマー」と言われるぐらいですから、ミャンマー人みんな、優しい笑顔を持っています。

そんなミャンマー人が友人とばったり出くわした時、

 

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こんなgood smileだけで、

「挨拶言葉はなにも言わない」のです。いやぁ、本当に不思議な感じでした。

互いにニッコリして、そのまますれ違う。日本でこれをやったらかなり違和感がありますね。

 

 

実際に、「ノー挨拶」は、ミャンマーでは文化としてある、と言えると思います。

 

 

僕は以前、ミャンマーにある日本語学校で少し働いてた事があります。

僕がオフィスにいて、生徒さん達が学校のドアを開けて入ってくるんですけど、

 

最初はだーーーーーーれも「こんにちは」と挨拶してくれませんでした。これ、ホント。こっちが「こんにちは」って言っても、会釈をするか、得意のアルカイックスマイルよろしくミャンマースマイルをするか、でした。帰る時も同じで、何も言わずにスタスタと教室を後にするのです。

 

その日本語学校では、日本に技能実習生としてミャンマー人を日本に送る事業もしていたので、日本に行ってから彼ら、彼女らが無礼者だと思われない様、ミャンマー人に「挨拶の重要性」を教えるのには相当苦労した覚えがあります。教えても皆なかなか自然な挨拶をする事が出来ず、こちらから積極的に「こんにちは!」「さようなら!」「失礼します!」と言い続けていました。数か月すると、みんなしっかりと挨拶をする事が出来る様になって、僕も一安心した思い出があります。

 

 

ただ、いっつも「ノー挨拶」という訳ではなくて、挨拶をする代わりに、

 

「ベートワーマローレー?」(どこ行くの?)

 

とか、

 

「サーピービーラー?」(もうご飯食べた?)

 

とかを、形式的に用いている様です。

形式的に、というのは、どこに行くのか本当に聞きたいから、ご飯を食べたかどうか本当に聞きたいから、聞いている訳ではない、という事です。

 

ご飯食べた?って聞かれて、

 

「マサーヤーデーブー」(まだ食べてないんだー。)

 

なんて答えてしまったら、それは大変だ、何か食べなきゃ!おごってあげるよ!!みたいな展開になってしまいます。それで良く、外国人は「そんなつもりで言ったんじゃないのに……orz」となってしまう事が多いです。

 

ごはん食べた?って聞かれたら、たとえ食べてなくても、

 

「サーピービー」(もう食べたよー。)

 

と答えるのが、処世術として無難でしょう。相手も、あ、そっか、みたいな感じでさらっと受け流します。

 

 

よく市販のミャンマー語学習教材には、

 

ミャンマー語では、おはよう、こんにちは、こんばんは、を、ミンガラーバーという一言で表現できます

 

と書いてある事が多いのですが、

本当のミャンマー人のやり取りでは、そんな言葉は使いません。

何も言わないか、どこいくの?もう食べた?ぐらいを聞く程度です。

 

もし、職場にミャンマー人がいたり、日本でミャンマー人の友達が出来たりして、彼ら、彼女らが挨拶が出来ないようでも、怒らないであげて下さいね。生まれ育ってきた文化に、そういう習慣がなかっただけの話なので。優しく、挨拶というものを教えてあげましょう。

 

 

ちなみに昨今のミャンマーでは、ミャンマーに来る外国人に対しては、

 

Mingalarbar (ミンガラーバー)

 

と挨拶をするミャンマー人が増えてきた様に思います。この言葉、現在では、何か催し物がある場合に司会者が挨拶として用いたり、コンビニの店員さんが、お客さんに対して使ったりしています。時代に応じて、人々の言葉も変わっていくのですね。

 

 

ただ、この「ミンガラーバー」という表現も、ミャンマー人同士の普段の挨拶ではまず用いない言葉です。それは覚えておくと良いでしょう。