高校教師の奮闘記録。

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この場ぐらい、本音で語らせてくれ。

村上春樹著「アフターダーク」を読了後の覚え書き

村上春樹アフターダーク

 

 

・「闇」の存在

 

マリ…家から飛び出してくる。色々な人と出会う。それぞれが「闇」を抱えている事に気が付く。

 

 

 

白川とエリ…室内に同じ鉛筆が転がっている(?)

 

「茶色のスーツの男」・・・エリを見下ろしている。仮面を被っている。

テレビ画面

 

 

「こっち側」→ エリ

「向こう側」→ 仮面の男

 

 

ああ、中華料理を食べた→咄嗟に出たこの言葉は、さっきまで中国人の女といたことから、咄嗟に出た言葉か?

 

白川…妻と「すれ違い」の生活。プログラマー。(トップ・プロ) 

 

Q:なぜ「はんぺん」を買った?

Q:語り手「私たち」は誰?

 

P153:「エリの見せ始めたかすかな動きを、おそらくは意識の胎動を、より間近に見てみたいと思う。だから思い切って、画面の向こう側に移動してみることにする」

→視点は語り手によって移動可能。

視点移動「すべては瞬きをひとつするあいだの出来事だ。」

 

エリ 色のない空間 空かないドア、窓 消しゴム付きの鉛筆「veritech」

芯の先端は丸くなっている⇔芯の先は尖っている。

疑問詞bE_(どこ)の反語としての機能

 

これはミャンマー滞在中に気が付いたのだが、

 

ビルマ語の疑問詞bE_(どこ)は、反語としての機能も有している。

 

例)

 

Tu_  ka.   che'Ta:hiN:  ko   bE_      cai'    hma_    lE: 

S-3  NOM   chiken    ACC  interro   like    future    Q

彼が 鶏肉料理をどうして好きであろうか(いや、好きではない)

 

(グロスの誤りはご愛嬌で)

 

こんな具合で使用できるようです。ネイティブが使用しているのを度々耳にします。

 

 

 

抜けない異国アクセントに惹かれて

 

小学校から中学校にかけて、ブラジルから転向してきた日系人の友達がいた。名前をジェッセという。

 

ジェッセは、転向してきた時から日本語を流暢に話せた。日本語で喧嘩もしたし、授業も他の生徒と席を並べて普通に受けてたし。

 

理由は分からないけど、僕はブラジルから来た彼に、妙に心惹かれていたのを覚えている(恋愛的な意味ではなくね)。僕が、外国とは全く縁のない地域に住んでいながらにして、外国や外国語に興味を持ち始めたのも、とりわけ彼の影響が大きい。

 

ひとたび彼の家に遊びに行けば、彼は家族内でポルトガルを使ってコミュニケーションを取る。その話し方、雰囲気は、日本語の時のそれと全くの別物だった。

 

部屋の中に漂よう香水の匂い。日本のアパートでありながら、家具の配置や食器の種類、調味料が日本のとは全く違う感じ。一緒にバーベキューをした時なんか、炊飯器をそのまま河原に持って行っていたのを強烈に覚えている。

 

そんな彼と遊ぶのが、何よりも楽しかった。彼の紹介する海外の映画や音楽は、なんでもトライしたし、社交的な彼に付きしたがって、他の日系人の家によく遊びにに行ったりもした。当時はポルトガル語を全く分からなかったが、それでもポルトガル語独特のリズムは、本当に心地よく感じていた。

 

流暢に日本語を話す彼であったが、そんな彼でも外来語や擬音語を使う時には、どうしてもポルトガル語の癖が抜けなかった。

 

「おい、お前Men in Black観たことあるか?」って聞かれたとき、そのMen in Blackの発音が綺麗すぎて、なんだか笑ってしまったのを覚えている。映画中のカーチェイスの話になったら、日本語でどうタイピングしたら良いか分からない擬音語を使って、改造マフラーの音を再現していた。

 

日本語を使いながらも滲み出る、彼の母国ブラジルの色。

それを日々感じ取りながら思春期を過ごしたのが、僕の外国語学習へのモチベーションに他ならない。

 

ジェッセ、元気かなあ…。

 

ヒンディー語勉強経過報告

 

ヒンディー語を勉強し始めて、約二週間が経過した。ここまでの勉強経過を、4技能別にして振り返ってみよう。

 

・読み

まだまだスラスラと読めないが、一応読めるようにはなった。ただ、特殊文字や重ね文字などは、時折読めない場合がある。下に振ってあるルビを見なくても、発音できるようになった。

しかし、まだまだ読みのスピードが遅い。書いてあるものを瞬時に読み取れるようになるには、慣れが必要である。

 

・書き

 

書きに関しては、6割程度の文字を書けるようになった。母音・子音単体と、短母音、長母音を交えた書きも、それとなく出来る様になった。

読むことなら出来るのだが、実際に書くとなると、各単語の正しいスペルをまだ覚えきれていない為、間違いが多い。書きは、一番時間がかかりそうである。

 

・会話

 

簡単なやりとりと、基本的な定形文を少し覚えた。

あとは、形容詞と数字をもっと覚えれば、応用が利く様になると思う。

やはり日本語に文法が似ている(基本的にSVO)ので、会話は比較的に楽な印象を受ける。

若干日本語と異なるところもあって、例えばヒンディー語で「もう2つ下さい」と言いたいときは、

 

do   aol   dijie  |  (音転写は自流です)

2つ もっと 下さい。

 

という語順になる。  面白いですね。

 

 

・リスニング

 

リスニングは、ただ参考書のCDを聴いているだけだが、特に難しいという事はない。

ポイントは、数字の聞き分けかなと思う。ヒンディー語では1から100までしっかり数字を覚えなくてはならないのが大変。

11の事を「10プラスの1」とは言えないのである。ちゃんと「11」という単語を覚えなくてはならない。

 

有気音と無気音の区別が、b と bh では明確に区別しているけど、 kとkhではあんまり違いが聞き分けられない。

現代ビルマ語では、歯茎破擦音の有気音無気音の違いが無くなってきているという現象があるが、現代ヒンディー語でもこうした現象はあるのだろうか?

 

 

 

という訳で、2週間の成果としては、順調に進んでいるといったところです。

これから、もっと名詞・形容詞・動詞・数詞を沢山覚えていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

死への欲求


順調に進めば、高い学歴、収入、役職を得られるのに、その道に進むことを自ら拒否し、到底見劣りのする先の見えない方向へ歩み出す人がいる。

そういう人は、順風満帆な人生など微塵も望んでおらず、それ自体を毛嫌いする。

もっと、より怠惰の道に進みたくなる欲求。自己成長など真っ平御免で、怠惰のベクトルへと自然と突き進んでしまう摂理。


これは、一切衆生がやがて迎える『死』というフィナーレへの、

1度経験してしまえば元には戻れない片道切符への憧れに基因しているのではないか?


死への欲求、即ちタナトスをおのが内に秘めているが、それ全般に従う勇気を持ち合わせてはいない。


そうならば、やがては迎える死までに、緩やかな没落の軌跡を描きながら後生を生きるのも、悪くはないかもしれない。



一応ここまで書いておく。