価値を生産し、提供するA層、与えられたものを消費するB層 イケハヤ氏の甘言に安易に乗るな
プロブロガーであるイケハヤ氏は、まだ東京で消耗してるの?という挑発的なタイトルで、田舎生活の素晴らしさを世に訴えている。「なんでこんなにも自由になれるのに、みんな前近代的なサラリーマンなんかに拘っているのかなー」と言わんばかりに。
今となっては、知らない人はいないPPAP。
彗星のごとく世に現れ、正直なにが面白いかよく分からない歌とダンスが世界的に大ヒットしている。
私は、今の時代人のタイプを3種類に分ける事が出来る、と考える。
その3つとは、
(1)価値を生産、提供し、利益を生むA層
(2)提供されたものを消費するだけのB層
(3)A層とB層、両方に属しているC層
大まかにこの3つの層に分けられる。これを図にすると、以下の様になる。
比率としては、A層が圧倒的に少なく、B層が多い。A層が今の時代ネット上に蔓延っており、主にB層というターゲットに向けて、ブログを書いたりyoutube動画を作って、そこから利益を得ているのである。
A層の人々は、B層がただスマホで画面をタップし、毎日毎日「面白い記事はないかなー」「面白いyoutube動画ないかなー」と夜な夜な探し回っていることを知っている。
炎上したところで、B層の人々はネット上で些細な批判をするだけで、変わらず自身のブログを閲覧し続けてくれることを知っている。
そうやってA層は、与えられたものにしか反応しないB層が何を求めているのかを考え、生産し、提供する。結果として、大小の違いこそあるが、利益を手にしているのである。
注意してほしいのは、「自営業=A層」、「サラリーマン=B層」とは単純にならないことだ。
自営業の人だって、自己不安定な職業身分を肯定して欲しいが為に毎日何時間もネットサーフィンをしたりする人もいるだろうし、
サラリーマンだって、会社に属していながらもブログなり休日を使っての社会貢献活動で、十分A層と同じことをしている人だっている。
この構図を知って入れば、イケハヤ氏が一体どの層に向けて煽り続けているかが分かるはずだ。彼の提案する「はやく高知においで!」っていうのに、盲目的に従ってはいけない。
僕はね、サラリーマンが奴隷だとは少しも思わない。ちゃんとお勤めして毎日頑張っている人だって、社会的には目立たないかもしれないが十分価値のある存在だ。
理想としては、サラリーマンだとしても、C層になることだ。与えられたものを消費するばかりではなく、何かを世に向けて発信する癖をつけたほうが良い。
釣りが好きな人は釣りに関してでも良いし、政府の財政政策に興味がある人はそれでいい。B層として黙ったままでいたら、A層がふんぞり返ってとんでも話を投げつけてくる。
この社会に生きる誰もが、不当に、盲目的に、搾取されないために。
暇さえあればスマホを弄ってる社会なんて、面白いか?本当に皆が望んでる社会なのか??
今や完全に、デジタルデバイスが人間の生活に組み込まれてしまった。
ほんの十数年前までは、youtubeの動画が子供たちの間で話題になることなんてなかった。大体の場合、男子の間では少年ジャンプやアニメ、テレビ番組の話題で盛り上がり、女子の場合は(おそらく)少女漫画やファッション誌で盛り上がっていたのだ。
友達と遊ぶ約束をするにしたって、筆者が小学生だった2000年代は、
①クラスの連絡網から友達の家の電話番号を調べ、
②固定電話から電話を掛ける。そして、
③大体の場合友達の母親が電話に出るから、「もしもし○○ですけど××君いますか」と決まり文句の様に良い、
④ここでようやく友達と話すことに成功するのである。
この流れが当たり前だった。確かに今のスマホが当たり前になった時代から振り返ってみると、やや面倒だと思うかもしれないが、当の子供たちはそれが当たり前だと思っていたし、何ら不便だと感じる事もなかった。電話による連絡の取り合いなんて、実際に会って遊んだり話したりすることに比べたら、単なる手段に過ぎなかったのである。それが今や、携帯(スマホ)に電話機能、メール機能に次いでインターネットサービスが普及したことから、誰もが「娯楽」としての使用が多くなった。
この携帯端末の多機能性は、一見便利な様に見えて、ネットリテラシーの低い若者にとって自分の時間を無意識のまま搾取されている諸悪の根源に過ぎないのである。ネットを使う、という行為を人間が選び取らなくてはならないのに、逆に暇さえあれば携帯を弄っている始末だ。本当は大して知りたいと思っていないのに、「人生 幸せになる方法」などとgoogle検索をして、上の方に引っかかった「幸せになる○つの習慣」などといったインスタントなHOW TO記事を読んで、即物的な満足感に浸っているのである。本当は、幸せになる方法なんて、そんな所に転がっていないのに。
都内で電車に乗っていて、ふと顔をあげて向かいに座っている人たちを見ると、7人掛けの座席に座っている人全員が一心不乱にスマホを背中を屈めて弄っている光景に、かなりの確率で遭遇する。そういう瞬間、なんかこうゾッとした気分になるのは僕だけだろうか。
もはや普通の状態がスマホを弄っている状態で、もし自分の目の前に立っている高齢者がいる様なら、まるでマニュアルの様にスッと立ち上がり、その場を後にする。その時、耳に突っ込んだイヤホンはそのままで、高齢者との些細なやり取りすらないのだ。
各駅に停まる度に、空いた座席はないかとスマホを弄りながら確認している。空いた席に座ろうとしている人がいれば、まるで自分は「別に自分は座りたくありませんでしたよ~」という素ぶりで、またスマホの画面に戻る。
たまにお爺ちゃんとかが、座席に座って手持ち無沙汰に車窓から外を眺めているけど、そういう事をしている人の方が、今では少数派であり、「何やってんのこの人」という白い眼を向けられてしまうのである。都内では、車内ではスマホチェックが最早スタンダードなのだ。
みんな、本当にスマホを弄りたくて弄ってるんですか?
LINEやtwitterばっかり見てて、そんなに人の事が気になりますか?
そんなにリアルタイムに相手の心情が知りたい?
便利だ、という事に対して、僕たちはその対価として何かを払っているという事を忘れてはいけない。
例えばコンビニであれば、駅構内や駅近にある利便性の対価に、少々高い値段が付いている。
LINEを使えば、即時に連絡が取れる代わりに、あなたの貴重な時間が対価として奪われている、という事実を、もっと意識を向けるべきだと思う。
某予備校の有名講師である西きょうじ先生の言葉を借りると、
「踊らされるな、自ら踊れ」
ということだ。もっと主体性を持たなくては、この先ずっと時間を(つまり自分の人生を)搾取されるだけだ。
参考までに、政府が発表した携帯端末の保有率です。
これを見ると、携帯契約数は約1億6000万台あり、もはや国民1人1台以上の計算になりますね。
就職活動を振り返って① 大手企業数社から内々定を頂けた就職活動
17年卒の就職活動に、2016年3月に日本に帰国してから、約3か月間就職活動をして、結果としてタイトルの様に数多くの大企業から内定を頂いた。もともとメーカー希望だったので、商社は途中で面接を辞退した。
僕は冬季インターンシップにも全く参加してないし、TOEICは700後半と、そこまで高くもない点数だ。にも関わらず、どうして大企業から内定を頂くことが出来たのか。そんなことを複数回に渡って書いていけたらなと思う。
参考までに、僕の就職活動を結果だけ簡単に振り返って見たいと思う。
メーカー
・パナソニック 内定
・トヨタ 内定
・住商機電貿易 内定
・クボタ 面接辞退
・ダイキン ES落ち
インフラ系
・JFCエンジニアリング ES落ち
商社
・三菱商事 2次面接辞退
・住友商事 2次(だったかな?)面接辞退
こんな感じだった。
手ごたえとしては、ESが通って面接まで行けば、大体は内定を頂いていたので、面接にはめっぽう強かったなとは思う。逆に、3月上旬に帰国してからwebテスト対策をしていたので、あまり良い結果が出ず、テストで切られていたこともあった。就活中で一番苦しんだのが、webテストだった。
今振り返って、もっと沢山の企業を受けていても良かったなぁと感じる。
理由は、やっぱり就活を通して各企業の社員と会えて純粋に「楽しかった」からだ。別に物がなくなって人生生きていけるという考えを持っていた僕にとって、メーカー企業の社員の方々が、どういう理念や想いを持って、その製品や商品を売っているのか、作っているのかを聞くのは、自分の見聞を広めるのにも役に立ったし、自分の知らない世界を垣間見ることが出来た。
これから社会人になったら、好きな企業を応援したいので投資もやっていきたいと思っているが、この就職活動中に出会ってファンになった企業も多数ある。この様に、将来的な目線で見ても、就活中に様々な企業を見ておくのは、実に理にかなっている将来への投資行為だなと、振り返って感じる。
企業から内定を頂くのに、巷に溢れているHOW TO本なんて読む必要はない。
むしろ、それらは百害あって一利なしだ。就活性を「型」にはめ込んでしまう原因になっていると思う。それらを読んで自信を武装している気になっている就活生は、5,6分立ち話でもすれば素人の僕にも分かる。そして、そういう就活生の話すことは実に詰まらない。自分の言葉で、自分の想いを込めて喋ってないから、口から出た言葉が僕の胸に入って来ずに、明後日の方向にフワフワと飛んで行ってしまう。嗚呼、この人たちには負けないだろうなあって、就活生と話しながら僕は心に思っていた。
んで、結果僕は内定を頂けたのだから、あの時僕が思っていたことは間違ってなかったんだなと思う。
まず就活する際に、前提条件として、「自分の言葉」で普段から物事を話さない人は、総じて話していて面白くないね。そういう人は魅力に欠けるので、当然面接の場でも見抜かれてしまう。
切って貼った程度の言葉ではなく、情熱を持って話すようにしましょう。
あなたは、事実や自身の経験を淡々と語る人と、多少荒っぽさがあるけど、面白そうに他人を巻き込みながら話す人、どちらに魅力を感じますか。要はそういう事です。
【まるで別世界】 渋谷・名曲喫茶「ライオン」に行ってきた
<記事要約>
- お店には「百軒店通り」から行くべし
- 落ち着いてクラシックを聴きたい方向け。友達とお喋りする為にはNG
-
店内はレトロで、伝統ある喫茶店が好きな方には一押し。
今回は、渋谷にある名曲喫茶「ライオン」に行ってきました。
お店入口。渋谷の喧騒からは想像も出来ないような、シックなたたずまい。
「名曲喫茶って何?」と思われる方もいると思います。wikiによると、
名曲喫茶(めいきょくきっさ)とは、普通の喫茶店、カフェとは異なりクラシック音楽を音響装置によって客に提供する場所である。
とのことです。要するにクラシック音楽を楽しむ喫茶店で、音響設備にかなり拘っているお店が多い みたいです。今回行った「ライオン」にも、見たこともない様な大きさのスピーカーが置いてありました。
お店の場所ですが、渋谷のラブホ街の近くにあり、一人でラブホの前を行ったり来たりしながらやっと辿り着きました。
↑グーグルマップで見るとこんな感じ。少し入り組んだ所にあるのが分かるかと思います。
ラブホ街のみならず、この近くには「クラブ通り」という、夜になるとパリピで溢れる通りもあるそうです。イケイケの兄ちゃんが中年カップルに力説しているのを耳にしました。
そんな立地にある名曲喫茶ライオンですが、「百軒店通り」から行くと、上記の様な欲望に満ちた通りを歩かずに目的地に到達する事が出来ます。初デートで利用しようとしている方は、是非覚えておくと良いでしょう。
皆知ってる「109」の左側の道を直進し…
右手にある「ユニクロ」を通り過ぎます。
ユニクロから一分ぐらい歩くと、右手側にあります。「しぶや百軒店」の看板が目印。
この通りを、一回も曲がらず直進すること僅か1分で…
ライオンの看板が左手に見えます。
この行き方が最も簡単で、怪しげな道を通らずにすみます。
女性が一人でふらっと立ち寄る場合にもGOOD。
さて、この名曲喫茶ライオンですが、お店のHPにも記載してある通り、幾つかの「ルール」があります。以下HPより。
1.携帯電話はマナーモードでお願い致します。電話は店外でお話し下さい。
2.写真、ビデオ撮影は全て禁止致しております。
3,大声でのお話はご遠慮ください。
4.食べ物のお持ち込みは禁止とさせて頂きます。
注目すべきは、「写真撮影禁止」と、「私語厳禁」なところです。
友達と行って、いつものノリでインスタ用に提供されたコーヒーや、店内の写真を撮ってはいけないのです。午後の昼下がり、友達と恋愛話や上司の愚痴などを喧々と語り合うこともNG。普通のカフェや喫茶店に慣れた人には、ややびっくりするかもしれません。
かくいう僕も、実際にお店に行って面食らったのが、お店のドアを開けて中に入っても、ホールの女性が全く接客をしに来なかったことです。
普通のカフェであったら、「いらっしゃいませー。お客様1名様でよろしいですか。禁煙席と喫煙席がございますがどちらが宜しいですか。」などと聞いてきますよね。このお店はそういった接客は一切なく、お店に入ったら好きな場所に粛々と座るスタイルでした。(ちなみに全席喫煙OKです)
それもそのはず、このお店は純粋にクラシックを楽しむお店なので、下手に接客しようものなら、クラシックを味わっている他のお客さんに迷惑を掛ける事になります。このお店では、私語どころか、極力物音を立てないところにも、価値を見出している様でした。
店内は薄暗く、天井が広いスペースになっています。4人掛けの、年期の入ったテーブルが並べられており、各テーブルの側にはダルマストーブが置いてありました。
参考:ダルマストーブ
優しい赤外線の色と、体がじわじわと温まる心地よい中、落ち着いてクラシックを聴けました。
とにかく大きくて立派なスピーカーから、レコードのアナログな音が店中に響き渡る。低音がしっかりと出ていて、家のステレオで聴いたのでは絶対に味わえない音の厚みを感じる事ができます。
このお店では、15時と19時にコンサートを催しており、それ以外の時間帯では、曲のリクエストをする事が出来るそうです。
デートで行って、自分の好きな曲をリクエストして恋人とゆっくり聴く、なんて、
最高にロマンチックじゃないですか。そこに即物的な写真や言葉は要らないのです。
僕はお昼過ぎに赴いたのですが、お店の中にはサラリーマンがPCでカタカタと作業をしていたり、40代ぐらいの男性がコーヒーを飲みながらリラックスしていたり、20代の男性が緊張した面持ちでクラシックに聴き入っていたり、20代のヨーロッパ系の旅行客2人組が、店内を物珍しそうに眺めながら、時を過ごしていました。
一歩お店を出れば、そこは日本の若者文化発信地、渋谷。
このお店は、昭和元年からひっそりと、渋谷の歴史を見てきた伝統のある名曲喫茶。
僕自身、クラシックには全然詳しくないのですが、それでも十二分に満足出来ました。
クラシックが好きな方、レトロ喫茶が好きな方、渋谷でゆったりと時を過ごしたい方、
普段とは違うデートをしたい方などは、是非この名曲喫茶ライオンをお勧めします(^^)
名曲喫茶ライオン
11:00-22:30
年中無休
ゼヤ
新宿のレトロ喫茶店 「西武珈琲」に行ってきた
西武珈琲 感想要約
・勉強・読書に最適
・珈琲の味は普通。
・新宿駅から徒歩1分
・個室・会議室があり、ビジネスマンは知ってて損はない
今回は、新宿3丁目にある純喫茶、「西武珈琲」に行ってきた。
お店入口にあるサンプル。レトロな感じが最高。
店内は広々としており、ソファーの座り心地も良好。クラシックバレエ音楽が、程よい音量で流れている。
各テーブル付近にはコンセントあり。free wi-fiも完備しているのは高ポイント。
wi-fiパスワードが食事メニューの表紙部分に記載してあり、簡単に繋げることが出来る。ネット速度もサクサクで、何ら問題はなし。
今回は、ブレンドコーヒーを注文。味はそこまで凝っていなく、オーソドックスなテイストだった。苦くもなく、酸味もあまりなかった。
ここは会議室(個室)が別途設けてあり、時間制で利用することが出来る。4人部屋で、1時間600円とかなりリーズナブル。駅近なので、サラリーマンはここを知っておけば、いざという時に絶対に役に立つはずだ。
この西武珈琲、純粋に珈琲を飲み来る場所というよりは、何か勉強なり読書なりを楽しむ場合に有効な場所、と言えそうだ。
店員のサービスは、老舗感がなく、業務チックであった。そこが残念。
店内は、天井のガラスが昭和らしさを醸し出している。ただその他の場所は、ルノワールと大差なく、伝統を感じられる作りではない。
レトロな喫茶店を目指して来店した人には、若干物足りなさが残るかもしれない。
名曲喫茶「ライオン」レビューはこちらから