どんなに良い人間でも、きちんと頑張っていれば、誰かの物語では悪役になる。
同僚から、良かったと勧められた本を購入してみた。スマホいじる時間ばかりが増えて、最近めっきり本を読む時間が減っていたから、『病み上がりには丁度いい』と思った。
20代で得た知見…。タイトルにチープさが漂っており、そこまで面白くもなさそうだなと感じたが、30歳になったばかりであったし、他の人が20代で得た知見とやらと私のそれとを比較しようと。こう考えた訳だ。
予想とは裏腹に、最初から最後まで、共感することばかりで非常に楽しめた。
私の二十代は、最高で、しかし同時に最低であった。もう一度戻れるとしても、戻りたいとは到底思えない。
思い出の数々は、雑多に、アルミ缶の中に放り込んでおく。思い出になったそれらは、もう、死んでいるに等しい。