高校教師の奮闘記録。

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この場ぐらい、本音で語らせてくれ。

高校の朝のSHRで意識する時短テクニック/外せないポイント。

 

学校の始業前後の時間帯は、とにかく忙しい。

 

8時25分から教職員の打ち合わせがあり、8時35分からクラスのSHR。8時50分から、1時間目開始。文字通り、分刻みのスケジュールなので、生徒の様子に気を配りながら、如何に効率よく進行させるかが大事になってくる。

 

私が普段意識して行っている時短テクニックを、幾つか書いておく。

 

1.配布物は、予め座席の縦列分にまとめて束ねておく

  

 朝、教室に入ってから、クラス全員に配る紙を数えていないだろうか。
それだと、1)配り間違えも多くなるし、2)紙が不足している可能性にも気が付
けないし、3)何より時間の無駄である。
私は、教室に入る前に、配布する用紙は全て座席縦列分ごとに束ねた状態でセット  
しておく。私のクラスの縦列の人数は、窓側から「6人、6人、6人、6人、5人、5人」なので、配布物を6.6.6.6.5.5に区切って十字に置いておく。後は、クラスに入ったら配るだけ。

 クラス配布物を日直等に取りに来させて、予め生徒に配って貰うパターンもあるが、私はあまりオススメしない。理由は、1)生徒が良く読まない場合があるし、2)保護者に渡すべきものなのか、そうでないのかが生徒が把握していない可能性もあるからだ。
 配布物を配りながら、一言でも、教師側が配布物に関してコメントをしたら、生徒の食いつきが大きく変わる。例えば、不審者情報に関する書類であれば、「また不審者が出没しました。皆の通学路だそうです。紙に書いてある特徴の人、もしいたら気を付けましょう」などど良いながら配布をすれば、生徒は必死に読むようになる。

 

2.いちいち全てを言わない

 

高校生に対しては、連絡事項全てを細かく説明しなくても良いと、私は考える。

理由は、1)社会に出たら、必要な情報は自分で取ってくるものであるし、2)何でもかんでも与えられる事に慣れさせてはいけないし、3)教師が言葉でいって説明した気になってもいけないから、である。

生徒にとって、全ての情報が、一律に同じ重要度である訳ではない。そこは、緩急を付けながら、生徒に伝えれば良い。

 

具体例)

・「今度の避難訓練に関する流れです。まず、避難訓練、いつ行うか覚えてますか?何に気を付けるべきか、言えますか?前の黒板に貼っておくので、よく読んでおいて下さい。」

 

→疑問形で生徒に投げかける事で、生徒は自動的に頭の中で答えを考えるようになる。「避難訓練の内容は、前の黒板に貼ってある」という事を認識させれば、詳細を把握していない生徒は、自分で見に行く様になる。」

 

3.クラス全員の様子を、必ず確認する。

 

忙しいとはいえ、絶対に外せないポイント。
欠席の生徒は誰か、欠席連絡もなく朝いない生徒は誰か、表情の暗い生徒はいないか、朝から疲れていそう/眠そうな生徒はいないか、ザっと把握する様に努める。
小学校・中学校の様に、毎朝健康観察を行っている高校は少ないだろう。とはいえ、生徒の健康状態を観察しておくことは、朝のSHR時の義務とも言えるぐらい、非常に重要な職務である。そこから、悩み事だったり、体調不良だったりが判明する事も珍しくないからだ。事が深刻化する前に、早期発見できる可能性があがる。